『谷崎潤一郎読本』

あなたの知らない「谷崎」が、ここにいる。
「谷崎潤一郎全作品事典」を含む、21世紀の文学入門。

テクスト、メディア、文化と芸術、研究の現在とキーワード
複数の視点から気鋭の研究者たちが挑む──。
不世出の文豪が開いた、豊饒なる文学世界の見取り図。
(※本書オビ文より)

***

決定版全集第25巻所収「創作ノート」をめぐる座談会を皮切りに、巻頭論文5本を掲げ、谷崎のメディアイメージを追い、文学と他領域の接続をはかり、谷崎と文学研究の現在を捉えた。巻末に「谷崎潤一郎全作品事典」を付す。──谷崎テクストとの、新たな対話をはじめるために。【日高佳紀】


■内容と執筆者■

座談会─複数の「谷崎」をめぐって
明里千章、千葉俊二、西野厚志、細江光、五味渕典嗣、日高佳紀
季‐説機械、谷崎潤一郎
千葉俊二/大浦康介/飯田祐子/五味渕典嗣/日高佳紀
協|崎をめぐるメディア・イメージ
徳永夏子/篠崎美生子/平野芳信/山本亮介/笹尾佳代/安藤徹/井原あや/杉山欣也
隈\楝海垢襯謄スト
城殿智行/木股知史/真銅正宏/中村ともえ/石川巧
絹|崎テクストの現在地
金子明雄/生方智子/岩川ありさ/森岡卓司/榊原理智/西村将洋/坪井秀人/瀬崎圭二/牧義之/西野厚志
宏|崎潤一郎論のために

(データ室)佐藤淳一/岸川俊太郎/佐藤未央子/柴田希/山中剛史/嶋田直哉

(全作品事典)明里千章/五味渕典嗣/千葉俊二/永栄啓伸/日高佳紀/細江光/安田孝/山口政幸

 

>>目次等の詳細はこちら(出版社のサイト)

 

(五味渕典嗣・日高佳紀編、翰林書房、3,200円+税)

 




『文章読本X』

文章を書くことの敷居がインターネットの普及により歴史上最も低くなった現代。「うまい、美しい、よくわかる」文章とはなにか、SNS時代の「文章の書き方」を実践的に指南する。【出版社の紹介文】

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谷崎関連では、「五、独自の文章を極める」に「谷崎潤一郎について」と題した節が設けられ、初期小説の文体、大正期、昭和初期の文体などについてその特質が論じられ、『細雪』の価値についても言及されている。

 

(小谷野敦著、中央公論新社、1,500円+税)

 

 

 




『谷崎万華鏡 谷崎潤一郎マンガアンソロジー』

稀代の漫画家、絵師11名が文豪・谷崎の小説、随筆、人生にオマージュを捧げる豪華絢爛な一冊。『痴人の愛』から『瘋癲老人日記』まで、奇跡の競演作品をご堪能あれ。
【出版社の紹介文】
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中央公論新社の谷崎潤一郎メモリアルイヤー特設サイトで月1回連載されていた企画が単行本化された。
■目次■
榎本俊二「青塚氏の話」 
今日マチ子「痴人の愛」 
久世番子「谷崎ガールズ」 
近藤聡乃「夢の浮橋」 
しりあがり寿「谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』×ヘミングウェイ『老人と海』REMIX」 
高野文子「陰翳礼讃」 
中村明日美子「続続羅洞先生」 
西村ツチカ「猿が人間になった話」 
古屋兎丸「少年」 
山田参助「飈風」 
山口晃「台所太平記」 

>>詳細はこちら

 

(榎本俊二、今日マチ子、久世番子ほか著、中央公論新社、1000円+税)




『ほろ酔い文学談議 谷崎潤一郎〜その棲み家と女〜』

谷崎潤一郎研究者による、ビール片手に気軽に読める谷崎文学入門書。

 

居酒屋〈ほろ酔い旅〉を舞台に展開する物語と、谷崎文学の美味しいとこ取りの「あらすじ・解説」の2部構成。どちらかだけ読んでも楽しめる新感覚作品。作品のために女性と住居を求め続けた谷崎潤一郎のスキャンダラスな作家人生と作品を、谷崎潤一郎研究者である著者が、ほろ酔いの調子で楽しく解説。【出版社の紹介文】

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「第I部 谷崎文学・いいとこ取り(傑作の作品紹介)」および「第II部 谷崎の棲み家と女」の2部構成。『春琴抄』『痴人の愛』『刺青』(第I部)、『蓼喰ふ蟲』『猫と庄造と二人のをんな』『細雪』『夢の浮橋』ほか(第II部)の作品を解説。巻頭に「谷崎潤一郎の棲み家」として谷崎の旧居を紹介したカラーページを付す。

(たつみ都志著、幻冬舎、800円+税)




『〈変態〉二十面相 もうひとつの近代日本精神史』

近代日本に現れた〈変態〉概念を解き明かす!
明治維新以降の近代化は、人々を封建的な諸制度の縛りから解き放つ一方で、新たな近代的規範へと取り込んでいく。性科学・心理学・精神医学といった学知を通じ、性欲や心理などの〈変態〉が問題視されるようにもなってゆく。さらに1920〜30年代では〈変態〉を排除または管理する動きとともに、〈変態〉をある種の快楽として消費するエロ・グロ・ナンセンスが流行する。〈変態〉には忌避と憧憬という矛盾するまなざしが併存した・・・。
本書は、こうした<変態>と向き合ってきた人物に焦点を当て、近現代の社会・文化を再考する論文集!【出版社の紹介文】

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谷崎関連では、第局 膨張する〈変態〉変態心理・変態性欲・霊術 に、第5章 光石亜由美「文学が〈変態性欲〉に出会うとき─谷崎潤一郎という〈症例〉」およびコラム 西元康雅「なぜ男たちは暗示にかかるのか─谷崎潤一郎」が収録されている。

(竹内瑞穂+「メタモ研究会」編、六花出版、1,800円+税)




『谷崎潤一郎 中国体験と物語の力』

“アジア”を思考の対象に刺激的な企画を打ち出している勉誠出版「アジア遊学」シリーズの200冊目として『谷崎潤一郎 中国体験と物語の力』が刊行されました。

谷崎潤一郎生誕130年!
中国を旅した谷崎潤一郎は、そこで何を見たのか、どんな影響を受けたのか、そしてそれをどのような物語として表現したのか。体験と表象の両面から、中国、上海と創作の関わりを考察。日本、中国、欧米の研究者による論考を掲載し、世界の読者が読む谷崎の世界も提示する。【出版社の紹介文】

>>出版社のサイト
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本書のベースになったのは、谷崎没後50年を記念して昨年11月に上海で開催した国際シンポジウム(→こちら)である。巻頭に座談会「物語の力─上海の谷崎潤一郎」を掲載、シンポジウムでの講演および研究報告にもとづいた17篇の論文と特別寄稿論文1篇を収録する。

 

◆目次◆

はじめに 千葉俊二
物語の力
座談会 物語の力―上海の谷崎潤一郎  千葉俊二×銭暁波×日高佳紀×秦剛
物語る力―谷崎潤一郎の物語方法 千葉俊二
文学モデルとしての推理小説―谷崎潤一郎の場合 アンヌ・バヤール=坂井

驚羚饌慮海畔語
「お伽噺」としての谷崎文学―「オリエンタリズム」批判再考 清水良典
陰翳礼讃の端緒としての「西湖の月」 山口政幸
十年一覚揚州夢―谷崎潤一郎「鶴唳」論 林茜茜
「隠逸思想」に隠れる分身の物語―『鶴唳』論 銭暁波
谷崎潤一郎と田漢―書物・映画・翻訳を媒介とした出会いと交流 秦剛

物語の変容―中国旅行前後
『嘆きの門』から『痴人の愛』へ―谷崎潤一郎・中国旅行前後の都市表象の変容 日高佳紀
都市空間の物語―横浜と『痴人の愛』 ルイーザ・ビエナーティ
「卍」の幾何学 スティーヴン・リジリー
『アラビアン・ナイト』から〈歌〉へ―「蓼喰ふ蟲」の成立前後 細川光洋
放浪するプリンスたちと毀損された物語―〈話の筋〉論争から「谷崎源氏」、そして村上春樹「海辺のカフカ」へ 西野厚志

可能性としての物語
谷崎潤一郎における異界憧憬 明里千章
谷崎文学における「盲目」と美学の変貌―『春琴抄』を中心に 鄒波
表象空間としてのふるさと―谷崎が見た昭和初期の東京・『芸談』を視座として ガラ・マリア・フォッラコ
愛を分かち合う―『夢の浮橋』における非オイディプス ジョルジョ・アミトラーノ
谷崎潤一郎『人魚の嘆き』の刊行について 田鎖数馬

あとがき 日高佳紀

[特別寄稿]
熱血青年から中国近代憲政思想と実践の先駆者へ―宋教仁の東京歳月への一考察 徐静波

(千葉俊二・銭暁波編、勉誠出版、2,000円+税)




『三島SM谷崎』

三島のマゾヒズム、谷崎のサディズム。

ノーベル賞候補者としてのライヴァル関係をはじめとする深い因縁関係にありながらも、これまであまり関係性を論じられることのなかった三島由紀夫と谷崎潤一郎。

谷崎作品に重ねられる三島の実生活、三島作品と谷崎作品に登場する女性の意外な共通性、福島次郎との同性愛から解く三島像……

サディストの三島由紀夫、マゾヒストの谷崎潤一郎のイメージを覆す新たな文学論。

S(サディズム)とM(マゾヒズム)の視点から、文面下に隠された二人の真性を暴き出す!【出版社の紹介文】

 

(鈴村和成著、彩流社、1800円+税)




『浅草文芸ハンドブック』

浅草らしさとは何か
数々の低迷と隆盛を経た浅草はどのように描かれてきたのか。
浅草を舞台とした小説や映画、演芸、浅草にゆかりのある人物を中心に、明治から現代までの浅草、あるいは東京の文化が形成される軌跡を辿る。
昔のものが消えても、苦境を乗り越え、新たなものが参入し、それが人を呼び寄せていく。
様々な文芸作品と100枚を超える写真から、〈かつての浅草〉と〈現在の浅草〉を結びつける!【出版社の紹介文】

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谷崎関連では、「秘密」「浅草公園」(原題「「自動車」と「活動写真」と「カフェー」」)に関する記述がある。

(金井景子・楜沢健・能地克宜・津久井隆・上田学・広岡祐著、勉誠出版、2,800円+税)

 




『食魔 谷崎潤一郎』

その食い意地こそが、最大の魅力。「料理は藝術。美食は思想」という哲学を生涯貫き、粋な江戸前料理からハイカラな洋食、京都の割烹、本場の中華まで、この世のうまいものを食べ尽くした谷崎潤一郎。「食魔」とも称された美食経験は数多の名作に昇華され、食を通して人間の業を描いた。「悪い女ほどよく食べる」「蒟蒻とサドマゾ」「東西味くらべ」など、斬新なアングルで新たな魅力を掘り起こす、かつてない谷崎潤一郎論!【出版社の紹介文】
(坂本葵著、新潮新書、821円+税)
 



『触感の文学史 感じる読書の悦しみかた』

文字によって作者の感覚と読者の記憶がリンクする読書のメカニズムを探り、ストーリーではなく、細部の触感表現に注目することで見えてくる、文学の持つ多彩な魅力を伝える。
谷崎潤一郎、永井荷風、江戸川乱歩から、川上弘美、金原ひとみまで、作品に記された感覚表現から、読書という行為から失われつつある身体性を問い直す。【出版社の紹介文】
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読書行為による五感の再現のうち、特に危機に瀕しているのは、最も原始的な感覚と呼ばれる、触感である。現実の読書行為において、音や匂いに比して、触感が再現されることが少ないことは予想される。
先ずは、触感が書き込まれた作品を精読し、それら作品における触感の働きを再確認し、さらに、その豊かな再現を通して、テクストに込められた触感の意味合いを見て取ること。このことを積み重ねて、文学における再現の効用の問題を考察すること。これがこの研究の目指すものの第一である。(「総論 触感の文学史が切り開くもの」より)
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第吃 小説に描かれた「身体」と触感・第局 人と人との触れ合い・第敬 フェティッシュの誘惑 の3部、全11章で構成される。巻末に「触感の文学五〇選」を付す。谷崎関連では、「第三章 視覚の喪失と手触り」で「盲目物語」と「春琴抄」、「第五章 産児調節・堕胎・避妊」で「卍」、「第八章 フェティシズムの本質」で「瘋癲老人日記」がそれぞれ扱われている。
(真銅正宏著、勉誠出版、2,800円+税)



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